診療予約システムを検討する際のポイントに、患者さんが利用する予約サイトが「ログイン型」のものを選ぶというものがあります。これは、「都度入力型」と比べて下記のようなメリットがあり、継続通院を前提にしているクリニックには最適な方法だからです。特に親がこどもの予約を取る小児科においては、患者さんの利便性が全く違いますので、必ず「ログイン型」の診療予約システムを選びましょう。
1. ログイン型の診療予約システムとは
ログイン型とは、患者さんがマイページにログインして、そこから予約を取ったり、自分の予約時間や待ち時間を確認できる仕組みです。また、患者さんを複数登録しておくことができるので、小児科などでは大変便利です。
「ログイン型は面倒ではないか?」と思われるかもしれませんが、患者さんからするとメリットが多いため、「都度入力型」よりも好まれます。
はじめにマイページ会員登録が必要となりますが、院内で待っている暇な時間に1分もかからずに登録できます。そして一度登録すれば、毎回、名前、診察券番号、生年月日を入れたりしなくてよいので、継続的な利用に向いています。例えば、地域のかかりつけ医を目指すクリニックなどにはログイン型がぴったりだと思います。
ちなみにログイン型の場合、ガラケーでは自動ログインされますので、ID/パスワードを覚えておく必要がありません。ブックマークからサイトにアクセスすると、自動的にマイページに入った状態で使えますのでとても便利です。また、スマホの場合は、初回ログイン時にID/パスワードをブラウザに覚えさせることができるので、2回目以降は「ログイン」ボタンを押すだけで、何の手間もかかりません。
2. 都度入力型の診療予約システムとは
患者さんが予約を取ったり、待ち時間を確認するために毎回「名前、診察券番号、生年月日」などを入れて送信するのが「都度入力型」の診療予約システムです。
初回登録の手間がないので便利そうですが、実は年に10回以上通院する患者さんにとっては毎回の入力が面倒です。なぜなら自分の診察券番号を覚えている患者さんは圧倒的に少なく、結局何をするにも診察券を取り出して確認する必要があるからです。これは残念なことに、「診察券がないと予約ができない」ということでもあります。ログイン型であれば、携帯電話ひとつあれば予約が可能ですので、診察券を意識しなくてもクリニックとつながることができます。
また、都度入力型の予約システムで、親が複数のこどもの予約を取る場合、それぞれの「名前、診察券番号、生年月日」を入れる必要があります。一方、ログイン型では登録してある患者さんを選ぶだけです。診察券番号はシステムが覚えてくれていますので、意識する必要もなくなります。このように、継続的に通院する患者さんやこどもの予約を取る親のために設計されているのはログイン型、マイページ型の診療予約システムです。
都度入力型のシステムは、その手軽さが売りだと言われています。確かに1回しか使わないのであれば、そうかもしれません。しかし、継続通院される患者さんにとっての手軽さの意味をよく考えてみてください。毎回診察券番号を確認、入力するシステムが本当に手軽なのでしょうか?
このように患者さんの目線で考えた時に、本当に使いやすい診療予約システムを選ぶことが重要です。
ちなみに、ログイン型の診療予約システムである「診療予約2015」は、患者さんの利用率が50~60%になります。直接来院される方や次回予約などもある中で、これだけの利用率があるのですから、患者さんが便利だと感じて継続利用している証拠ではないでしょうか。数字が証明してくれるとおり、「面倒で登録してくれない」ということはありませんので、安心して「ログイン型の診療予約システム」をお選びください。
参考記事: 小児科に適した診療予約システムの条件は?
参考記事: 小児科クリニックの診療予約システム運用事例
キーワード: 診療予約システム,病院予約システム,外来予約システム,クリニック予約システム,患者さん,都度送信,小児科,かかりつけ医,地域密着